壊れたはずの掛時計


新聞の折り込みチラシに「掛時計修理OK」とうたった
時計屋さんの広告が入り、これを期に古い掛時計を
直してもらおうと思いたち、実家から持ってきました。


その時計は20年ほど前に購入したもので、3年くらい
使っていたのですが、時間が遅れるようになり、電池を
替えてもダメだったので、壊れてしまったのだろうと
外しておいたものです。何度も捨ててしまおうかと思ったのですが
デザインがとても気に入っていたので捨てられず、
保管してあったのです。数年前にショッピングセンター内の
時計屋さんで修理について聞いてみた事があったのですが
その時の答えは「買ったほうが安いと思いますよ」でした。


今度のお店でもそう言われるかもしれませんが、一応見てもらう
だけでもいいかなと。そして持ち帰った時計をよく見ると、
文字盤の中に少し埃が溜まっています。裏のネジを外して
掃除をして、その時ふと気付いたのですが、金色の秒針の先が
剥げたようになっているのです。触ってみると秒針は結構
軟らかい素材で、反ってしまったためにガラスに当って擦れてしまい、
塗料が剥がれてしまったらしいのです。そのため少し反対側に
秒針の先を曲げ、ガラスに当らないようにしてから元通りに
ネジを締めました。そして念のため、新しい電池を入れて
故障具合を確かめる事にしました。ところが・・確かに以前は
遅れていってしまっていた時計が、何時間経っても遅れません。


内部の掃除をしたからなのか、秒針がガラスに当らなくなったからなのか、
はっきりした原因はわかりませんが、どうも直ってしまったようです。
ダメ元だった時計が直るとは思ってもいなかったので、
ちょっと嬉しくなったのでした・・。