サブフォーは遠く・・


不安なまま迎えたマラソン当日、今年も昨年同様
午前4時に家を出、2度目という事もあり、スムーズに
駐車場に行けたため、6時前に着きました。
コンビニで買った朝食を食べ、ごんぞう氏は少し
仮眠してシャトルバスで会場へ。私は前回同様
真っ先に応援バスの整理券の列に並び、ごんぞう氏は
会場の下見に。昨年と同じ場所にレジャーシートを広げ、
荷物置き場を確保し、開会式を見ました。


そしていよいよ6000人参加のフルマラソン
スタートです。私はしばらく会場をブラブラして
トイレを済ませてから応援バスへ・・と思ったのですが
とにかく参加者が多いこの大会、何処もトイレが満員です。
並んでいたらバスに乗り遅れそうなので、トイレは
応援ポイントの道の駅で行く事にし、バスに乗り込みました。
途中選手達と平行に走りながらワクワク気分だったのですが
バスが山の中に入るにつれ、道が濡れているのに気づきました。
「?」と顔を上げるとバスのワイパーが動いています。
「げ・・雨が降ってきた」朝あんなにいい天気だったのに
山が近くなればなる程、空には真っ黒い雲が増えてきました。
どうなる事やらと心配していましたが、にわか雨だったようで
応援ポイントの道の駅に到着した時には雨は止んでいました。


私が今回応援バスに乗って応援ポイントに行くのは勿論
ごんぞう氏の応援をするためだったのですが、もう一つどうしても
したい事がありまして・・。それは、昨年見た「選手たちを
拍手で応援する素敵なおばあちゃん」の姿を今年も見る事、でした。
ところが・・バスから降りた私は落胆しました。応援ポイントが
昨年とは全く違う場所だったのです。とはいえ、事前に場所が違う事は
知ってはいましたが、そんなに距離的には離れていないので
あのおばあちゃんのいた場所まで歩けばいいかと思っていたのです。
しかし、後からごんぞう氏に聞いたところによると、応援ポイントは
勿論、コース自体も昨年とは変わっていて、道の駅からおばあちゃんの
いた場所へはとてもじゃないけど歩いては行けない事を知りました。
落胆しきった私は、それでも気を取り直してごんぞう氏を応援しようと
皆さんのいる場所へ行ってみましたが・・道が狭い上に歩道がなく、
応援する人たちが鈴なりになっています。仕方なく反対側に渡り、
必死に目を凝らしていると、ごんぞう氏の姿が。しかし私がいる場所の
反対側を走っていて、手を振る私には目もくれずに通り過ぎて
しまいました。去年は気づいて手を振り返してくれたのに・・。


ごんぞう氏が通り過ぎてしまった後はやる事もなく、道の駅の売店
見てみたり、通り過ぎる他の選手に声援を送ったりして過ごしました。
おばあちゃんに会えなくて残念な気持ちのまま帰りのバスに乗り、
メイン会場に着いてからは少しゆっくりとゴール地点へ向かいました。
時計を見るとまだ3時間40分程です。「いくらなんでもこんなに
早くゴール出来ないよね・・」と思いつつ、奇跡が起きないかなと
一心にごんぞう氏の姿を探しましたが来るはずもなく、目標に掲げていた
4時間切りまで残り少なくなりました。そして・・彼を見ることなく
空しく午後2時になり、サブフォーの夢は今年も達成出来ず。
疲れ切った様子のごんぞう氏がゴールにたどり着いたのは2時25分で、
昨年よりも15分遅いタイムでのゴールとなりました。


聞いてみると30キロ地点で「脚が壊れた」そうで、そこからは
ずっと歩きっぱなしだったそうです。昨年前半飛ばし過ぎたので
今年は前半ペースを落としたそうなのですが、それでも脚がもたなかった
ようで・・。記録的には残念でしたが、多忙のため、全くと言っていい程
走り込みなどの練習が出来なかった事を考えると、時間内に完走出来た
だけでも凄い事なのかもしれませんね。しかし・・おばあちゃん・・
会いたかった・・。どなたかランナーの方であのおばあちゃんが今年も
元気に応援していたかどうか、知っている人いませんかねえ・・。