リレーの難しさ


盛り上がっている北京オリンピックですが、
今日で競泳は終了、最後の種目は男子400メートル
メドレーリレーでした。そしてここでも日本は
大活躍し、アメリカ、オーストラリアに次ぐ3位となり
見事に銅メダルを獲得し、有終の美を飾りました。


水泳に限らずなんですが、リレーというのは1人が
どんなに優れていても頑張っても全員の力が発揮できないと
いい成績は取れない非常に難しいものだと思います。


中学1年の夏、学校の水泳で「全員リレー」なる競技が
行われました。クラス対抗で全員が1人25メートルずつ
泳ぎ、リレーして順位を競うというものです。
私は運動全般が苦手で、水泳も25メートルどうにか
泳げるレベルの泳力しかなく、飛び込みが全く上手く
出来ないこともあり、この競技は憂鬱の極みでした。
私の番が来るまで、私達のクラスは結構上位にいて、
私は重圧の中、出来るだけ遠くまで思い切り飛び込みました。
しかし案の定失敗し、お腹は酷く打つわ、鼻からも口からも
水を飲んでしまうわで、すぐにプールの中で立ってしまいました。
それでも立って咳き込んでは泳ぎ、しばらく泳いでまた立って
咳き込んで・・と繰り返しながら何とか25メートルプールの
反対側へたどり着きました。クラスの順位は・・言うまでもありません。
私のせいでクラスは負けてしまったのです。


それから私はクラスの男子のほぼ全員から「お前のせいで負けた」
「お前はこの組の害虫だ」とさんざん責められ、苛められました。
私なりに一生懸命に泳いだのに・・と、その当時は悔しくて悲しくて
たまらなかったのですが、競技に力を入れて上位の順位を守っていた
男子から見たら、確かにその時の私は「害虫」だったのかもしれません。
今、いじめが社会問題にまでなっているので、そんな競技は
行われないと思いますが、運動オンチの私にとっては非常に辛い
競技でした。そのためなのでしょうかね、オリンピックその他で
大活躍する運動神経抜群の選手達に憧れの念を抱いてやまないのは。