同窓会〜ラブ・アゲイン症候群


タイトルのドラマが4月から始まり、題名だけ見て
昔、10年以上前に放映されていたドラマ(内容は
とんでもない男性同士の同性愛のお話でした 汗)
を思い出し、それでも出演者が魅力的な人ばかりなので
ちょっと見てみようかな・・と、一話を見てみてからというもの
もうすっかりハマってしまっている私です。


同窓会で30年ぶりに再会した男女がお互いに家庭を持ちつつ
恋に落ちてしまうという「不倫の酷い話」かと思いきや、
黒木瞳さん演じる智美の境遇があまりにも気の毒で、
「これじゃあ昔の同級生にときめくのも無理ないわ・・」
と、思わせる設定が見事です。とにかく、智美さんのご主人がダメダメ。
リストラされたのは気の毒ですが、子ども2人もいる一家の
大黒柱なんだから、プライドなんか捨てて仕事を探すべきなのに
パートで必死に働く妻に養ってもらっている立場。しかもしかも、
家にいるならせめて専業主夫となって奥さんを支えてるならまだ
同情の余地はあるのに、一日中ごろごろして、朝食、夕食はもちろん、
昼食の用意まで奥さんにしてもらっている始末。
智美さんが本当に気の毒で、すっかり感情移入してしまい、不倫の2人を
応援してしまっている自分がいました。が、不倫と言ってもこの2人、
全くやましい関係ではなく、友達と同じなのです(この先関係が
どうなるのかは分かりませんが)。その事もこの2人に対しての
嫌悪感を抱かない大きな理由になっていると思います。


そしてもう一組のカップル、三上博史さん演じる大久保、
斉藤由貴さん演じる陽子の関係が今回、大きく動きました。
この陽子さんも非常に可哀相な境遇で、はたから見れば
お金持ちの幸せな奥様なのですが、夫は愛人を作り、しかも
その愛人との間にもうけた娘を引き取り、陽子さんに自分の子として
育てるようにと言い渡す・・これだけで私だったらやってられないと
匙を投げてしまう所なのですが、陽子さんは健気に継子を我が子として
可愛がります。それでも懐かない娘・・。そして夫はそんな陽子さんの
気持ちも知らず、子どもを口実に愛人との逢瀬を繰り返し、挙句の果てに
愛人と娘と暮らしたいからと陽子さんに離婚を切り出すのです。
こんな最悪の状況下に置かれて、どうして浮気(そもそも最初に浮気
したのは夫)してしまった陽子さんを責められるでしょう。
しかもその時の三上博史さんがものすご〜〜く優しいのです。
恋に落ちてしまいそうな陽子さんの気持ちが痛いほど分かります。


ともかく、最近面白いドラマがめっきり減ったと嘆いていましたが
このドラマは本当に面白い。この先どうなるのか、目が離せそうもありません。