トホホな伊良湖トライアスロン

大会当日の気象情報



朝4時に起床。ホテルの配慮で朝食は5時から
レストランを開けてくれているので、早速
バイキングの朝食を取り、6時に会場へと
出発しました。その際、私は車、ごんぞう氏は
自転車だったのですが、ロードバイクって本当に
速いですね。下り坂だと車と全く同じスピードで
走るので驚くばかりでした。時間が早かったので
運よく会場にとても近い駐車場に入る事が出来、
ごんぞう氏はさっそくウォーミングアップです。
しかし・・天気予報の通り、空は快晴で雲ひとつ無く、
気温はもうこの時点で29度! 日中はいったい
何度になるのでしょう・・。


スタートは午前8時。しかもこれまでの大会と違い、
すべての選手が一斉にスタートするのでスイムでは
バトルが巻き起こっています。ごんぞう氏も蹴られ、
後ろから乗られ、自分自身も誰かを叩いてしまったそうです。
今回はこれまでのオリンピックディスタンスと違い、
スイムは2キロの長丁場です。といっても、500メートルの
違いだし、まあ、一時間もあれば帰ってくるかな・・と、
50分程経った頃、スイムのゴール地点へと向かいました。
ところが・・待てど暮らせどごんぞう氏が上がってきません。
とうに一時間は過ぎ、「まさか・・リタイアしたとか?」
「いや、もしかしたら私が見逃しただけでもう上がってるのかも」
なんて色々と思い始めた1時間20分過ぎ、やっとごんぞう氏が
海から上がるのを発見しました。しかし・・時間かかりすぎです。
私の隣で応援していた人達も「こんなに遅いのは初めてだ」と
言っており、後から知ったのですが、大会始まって以来の
潮のキツさだったそうで、ごんぞう氏は「泳いでも泳いでも
前に進まなかった」と言っておりました。ツイテないですね・・。


しかし次はごんぞう氏が最も得意としているバイクパートです。
今回はトランジットエリアが近く、そこから写真を撮ったのですが
スイムで疲れたのか、ごんぞう氏はフラフラしていました。
それでも頑張ってバイクに乗り、力強く漕ぎ出すのを見届け、
私は一旦ガーデンホテルのロビーに行きました。やはり気温は
軽く30度を超え、汗だくだくでまたしても熱中症のような症状が
出てきてしまったので、涼しい所で涼もうと思ったのです。
バイクもミドル大会だけあって距離が長く、67キロもあり、
単純計算しても2時間は帰ってこないだろうなと思っていたので
ごんぞう氏がスタートしてから2時間が過ぎた頃、ホテルを出て
トランジットエリアに向かいました。


が・・またしてもごんぞう氏が帰ってきません。周りではぞくぞくと
他の選手達がバイクパートを終え、ランに入っています。
なのにごんぞう氏は来ない・・しかもごんぞう氏よりもかなり
遅く出発した人のバイクが帰ってきています。これはおかしい。
またしても「まさか・・リタイア・・それともまたパンク?」
なんて悪い考えが過ぎった頃、大幅に予定時間を越えてごんぞう氏が
トランジットエリアに帰ってきました。ヘルメットを脱ぎながら
彼が言った一言に唖然。「周回間違えた!」・・何という事でしょう。
確かバイクコースは5周回で、1周が11キロもあるのです。
他の人よりも11キロも余分に走っていては遅いはずです。
私はへなへなとその場にへたり込んでしまいました。ああ・・
これまでの努力は一体・・どうしてよりによって前の日まで
何とも無かったサイクルコンピュータが動かなくなったりするのでしょう。
サイコンの距離を頼りに走っていたごんぞう氏は、周回を数えてなく
それが致命傷となりました。スイムといい、どうしてこうもツイテナイのか・・。


それでも気を取り直し、昨日受付会場で買ったばかりの新品の靴を
履いてごんぞう氏はランのパートへ。ランも当然距離が長く、
22キロ、ハーフマラソン程度あります。私はまたしてもホテルの
ロビーで涼み、1時30分、ゴール地点へと向かいました。
それから約30分後、やっとごんぞう氏がゴールゲートに姿を
現しました。しかし余りにも遅すぎたのでしょう、放送席には
選手のゴールを実況してくれる女性達の姿は無く、静かなゴールと
なりました。私はそれにもすごーくがっかりしてしまいました。
実はこの大会では、選手に応援メッセージを送る事が出来、
私もごんぞう氏を称える言葉を紙に書き、前日その申し込みを
しておりました。ごんぞう氏には内緒で、彼がゴールした瞬間
そのメッセージが読み上げられ、喜んでもらえる筈・・でした。
なのにそれも台無しで、がっかりを通り越し、怒りすら覚える始末。
そのため折角頑張って完走したごんぞう氏に祝福の言葉を掛ける事すら
私は出来ませんでした。悪い妻です。


何となく気まずいまま、片づけをして帰宅の途についたのですが、
私達はしばらく無言のままでした。それでも時間が経つにつれ
少しづつ心も落ち着き、夕食を食べてから無事帰宅しました。
記録的には残念でしたが、あの潮の流れの速さにリタイアした
選手が多数いたことを思えば、完走出来ただけでも立派だったのですね。
これで今シーズンのごんぞう氏のトライアスロンの大会は終りですが、
彼は来年はロングの大会出場を目論んでいるようで・・大丈夫かな・・。