ついてない自転車


事の始まりは月曜日でした。夜、いつものように
帰るメールが来て、電車が駅に到着した頃の時間、
とつぜん携帯にごんぞう氏から電話がかかってきました。
何事かと出てみると「自転車が無い」・・そんな・・
「鍵は?」「掛けてあったよ。俺持ってるもん」
だったら盗られるなんてありえないし、誰かがいたずらで
動かしたのでは? なんて思ってると「あ、これだわ。
あったあった」朝置いた場所とは全然違う場所に何故か
置いてあったそうで、この時は単なるいたずらだと
思っていたのですが・・。


そして昨日、帰宅するなりごんぞう氏は怒った顔をしていました。
どうしたのかと聞くと「また自転車が動かされてた」
誰の仕業か知りませんが、なんとも気味が悪いです。
それでも鍵が掛けてあるんだし、盗難だとは思ってもいませんでした。


今夜。帰ってきたごんぞう氏は明らかに怒っていました。
「また自転車が違う場所にあった。しかも鍵が開いてた」
「・・?鍵が開いてた? だって鍵は掛けてあったんでしょう?」
「掛けてあったけど開いてた」ありえない事に驚き、
どういう状況かと外へ出て再現してもらうと、ごんぞう氏は
キーを差し込み開錠してからキーを抜こうとしました。しかし、
開錠した状態ではキーを抜くことが出来ず「?」と、不思議そうです。
「だから、キーが抜けてる状態で鍵が開いてるってのはありえないし」
「でも、確かに鍵は開いてた」埒が明かないのでネットで調べてみると
今の鍵はそんな事はないそうなのですが、うちの自転車の古い鍵は
キーが無くとも針金などで簡単に不正開錠出来てしまうそうなのです。
つまり、どこの誰だか知りませんが不届き者が、ごんぞう氏が早朝
駅に自転車を止めて会社へ行ってから、夜遅く帰ってくるまでの間に
針金か何かで不正に開錠して駅からどこかへ足として使い、また
駅に戻ってきてそのまま放置して電車で帰って行っていた・・
という事が推測されます。それにしても、なんたる図々しさ。
100歩譲って鍵をかけていなければこちらにも落ち度があったと
認めざるを得ませんが、施錠してあるものをわざわざ不正に開錠してまで
使おうとは・・しかも少しでも良心があれば、せめて止めてあった
同じ場所に戻すとか、施錠しておくとか出来るはずなのに、
滅茶苦茶な場所に開錠したまま放ったらかしですか・・。


あんまり腹が立ったので、いっその事どんな奴がやっているのか
駐輪場に張り込んで犯人を現行犯で捕まえてやろうかとも思ったのですが
いかんせん私は女だし、突き飛ばされて逃げられるのが関の山です。
なので明日からはチェーンロックを掛けて「2重ロック」にして
盗難を防ぐことにしました。しかし・・自分がやらないから人もやらないなんて
大間違いなんですね。「人を見たら泥棒と思え」まさにその通り。
寂しい世の中になりました・・。