可夢偉選手表彰台!


午前中、ごんぞう氏はロードバイクの練習会に出かけ、
午後、またしても鈴鹿サーキットへ。といっても、
F1のチケットは持っていないので昨年同様
サーキットの脇に車を停め、PIT−FMから
聞こえてくる実況放送に耳を傾けていたのでした。


予選では可夢偉選手は3位という好位置。しかし
以前も予選では2位とフロントローを獲得しておきながら
スタートに失敗し、下位に沈むという事があったので
不安を隠せませんでした。そんな中、時間が来て
緊迫のスタート、実況によると可夢偉選手は上手く
スタートできた様子。しかも2位のウェバー選手を
かわして2位に浮上。残念ながら途中マッサ選手に
抜かれて再び3位に後退してしまいましたが、
このまま行けば表彰台という順位にもう私は大興奮。
これまた昨年同様運転席で爆睡するごんぞう氏を
横目に、一人でキャーキャー大騒ぎしていました。
そして・・残り5周ほどになった所で渋滞を避け、
移動する事にしました。これも昨年同様、ちょうど
バイパスの中ほどで一位のベッテル選手がゴール。
そして・・そして・・2位はマッサ選手。3位は
・・「可夢偉おめでとう!」の実況アナウンサーの声に
私も「ヤッタ〜」と万歳したその時でした。
「・・・? あれ? 何? もう一周?」 
何と何と、実況アナがファイナルラップを間違えて
いたようなのです。「何それ!? 私の感動を返せ〜!」
感動が一瞬にして怒りに変わりました。しかもしかも
3位のバトン選手が物凄い勢いで可夢偉選手との距離を
詰めて来ていて、非常にマズい状況の様なのです。
私は祈りました。バトン選手も大好きな選手ですが、
どうかどうか今回だけは可夢偉選手を抜かさないで・・
時間にすれば2分もかからないのに、永遠に感じる時間でした。
そして今度こそ正真正銘可夢偉選手が3位でゴールしたと
聞いた時は感動よりもホッとした気持ちが勝っていました。


道路の邪魔にならない所に車を寄せてもらい、
私は車から降りてサーキットを見ました。微かに実況の声が
聞こえてきます。「みんな〜小林可夢偉が3位だ〜」
それに呼応するようにスタンドから拍手と歓声が沸きあがって
いるのが伝わってきました。私は持参した双眼鏡でグランドスタンドの
ビジョン越しに表彰式を見ました。確かに、あの場で見たのです。
帰宅の途についた時、まだ道は渋滞していませんでした。
冷めた目をしているごんぞう氏の隣で、私は終始一人で
喋り続けました。昨日、可夢偉選手が予選3位と知った時は
「これでもしも、もしも表彰台なんてことになったら・・
最高だろうなあ・・」なんてチラッと思いましたが、まさか
本当に現実になるとは・・。ああ・・今回チケットを買って
見に行った人は運がいいですね。本当に羨ましい。