パソコンがウィルスに…


ごんぞう氏は今夜は会社の人たちと飲み会です。
私は早々に侘しい夕食を済ませ、パソコンで
ネットサーフィンを楽しんでいました。
ところが…あるサイトを開いたところ、一瞬
変な英語の小窓が開きました。思えばあれは
ウィルス対策ソフトからの警告だったのですが、
私は無視してしまいました。と、いきなり
変なサイトに勝手に接続し、何やら英語で
「このパソコンは危険な状態になりました」
らしき言葉が。そして自動的に決済のページが開き
「これを駆除したかったらこのソフトをカードで
買いなさい」と出てきました。訳が分からないので
「cancel」をクリックしましたが、反応なし。
一旦インターネットエクスプローラを閉じ、
再度繋ごうとしましたが、今度はページが表示されません。
「もしかして…ウィルスに感染した?」
慌ててインストールされているウィルスバスターを
開こうとしましたが、これも出来ません。
次にメールソフトを起動させましたが、開きません。
何をやろうとしても、あの決済画面が勝手に開くばかり。
再起動も試しましたが、全く直りません。
すっかりパニックになった私は、ごんぞう氏に助けを求めました。
「パソコンが壊れました。ウィルスに感染したかも」
しばらくして返事が来て「どんな風になった?」との事なので
事細かに説明しました。「ちょっとわかんないな」仕方ないので
彼が帰宅するのを待ちました。


そして帰宅したごんぞう氏に見てもらいましたが、
パソコンについてはプロである彼でさえ
「…これは…難しいかもしれない」と眉間にしわを寄せています。
「え〜! じゃあ新しいパソコン買わなきゃならないの?」
「そんな事はないけど、最悪リカバリーかな」
リカバリーって?」「パソコンの初期化」
「それやると…」「データはすべて消える」
「そんなあ〜(泣)」
それでもそう言いつつもそこはプロ。何とかセーフモードとかで
強制起動させ、原因を突き止めて直してくれました。


結論から言うと、やはりウィルスに感染していました。
それも今月初めに出来たばかりの新型ウィルスで、
「 System Care Antivirus 」という名のトロイの木馬型だそうで。
ごんぞう氏は「地雷(変なサイト)踏んじゃったんじゃないの?」
なんて言って私のせいにしましたが、調べてみたらこのウィルスは
JavaAdobe ReaderFlash Player の3つのソフトウェアを
最新版に更新してあり、Windows Update を毎月実施していれば
100%感染しないそうなのです。つまりはその一つでも
怠っていたウチのパソコンが感染するのは当然であり、
そういう脆弱なパソコンから普通に普通のサイトを閲覧するだけで
強制的に感染してしまうそうなのです。それを指摘すると
ごんぞう氏は「はは、俺がソフトの更新やってなかったのが
悪かったんだね。スマンスマン」…ですと。


これだけ世界中にインターネットが広まると、悪い事考える奴も
数限りなく出てくるもんなんですね。セキュリティソフトを作れば
その隙間を掻い潜れるウィルスを開発してくる…イタチゴッコですね。
そんな頭脳があったら他の事を研究してくれ〜。