雨のエンデューロ


昨夜は午後9時半に布団に入り、目覚ましは午前2時にセット。
眠そうなごんぞう氏を起こし、2台の自転車を車に積んで
鈴鹿サーキット目指して出発しました。途中コンビニで
朝ごはんを調達し、サーキットに着いたのは午前3時過ぎでした。
場所取りの行列には既に10人ほどのチームの方達がいて、
私達も列に加わりました。そして開門と同時に全員がダッシュ
無事ピットとシケインに場所を確保する事が出来ました。


そしてサーキットを試走したり、皆さんと話をしたりしているうちに
あっという間にスタート時間の午前8時が近づきました。
我がチームは男性3チーム、私達女性が1チームの合計4チームでの
出走となります。私達は第一走者が奥様です。私はごんぞう氏と一緒に
各チームの第一走者の写真を撮ったりしてスタートを待ちました。


午前8時。8時間耐久の第一走者が一斉にスタートしました。
遅れて私達4時間耐久の第一走者もスタート。
私とごんぞう氏はそれを見届けてシケインに戻りました。
奥様と事前に話し合った結果、交代は「自己申告」でという事になり、
出来れば2周、無理なら1周での交代、なのであまり休憩している
時間はありません。しかも奥様は私とは違い、かなりハイペースで
飛ばしているので、あっという間に交代となりました。


最初の一周目は自分としてはかなりぶっ飛ばしてしまったため、
シケインに近付いた頃にはもうすでに脚がヘロヘロで、
「しまった。なんで出る事にしちゃったんだろう…」と、
早くも後悔の念が。歯を食いしばり、何とかノルマの2周を果たして
奥様と交代した時はまだ1時間も経っていなく「あと3時間も
走れるのかなあ…」と不安でいっぱいになりました。
2度目の交代の時には、先ほど飛ばし過ぎてバテたのを反省し
少しペースを落としました。それでも登り坂がキツくてキツくて
さぞや鬼のような形相でペダルを漕いでいた事と思います。
3度目の交代をし、6周走り終えた時に「もうダメだ…脚がもう
限界だわ」とつぶやきつつテント内に倒れ込んでしまいました。
本気で誰か代わってくれないかなと思ったりしたのですが、私一人なら
何やってもいいのですが、やはり奥様とチームで出場しているので
そんな勝手な事も出来ず、「これが最後だ!」と、太腿を叩いて
4度目の周回へ向かいました。時刻は12時まであと20分ほど。
「微妙だな…。ゆーっくり走れば一周終わった時点で時間切れかも」
と、セコイ計算を頭の中でした私。計画通り、物凄くノロノロと走り、
登り坂でしかペダルを漕ぎませんでした。しかし、そんな小細工を
したにもかかわらず、ホームストレートで見たスポーツタイマーは
残り1分以上を示していて「ああ…最悪だ。ギリギリ間に合っちゃう」
苦笑いしながらゴール地点を通過しました。そしてシケイン
さしかかり、チームの方達の「頑張れー! ラストだぞー」の声援に
応える余裕もなく、脚ガタガタで何とかゴールしました。


ゴール地点には一緒に戦った奥様と、チームのF顧問が出迎えに
来てくれていて、私に労いの言葉をかけてくれました。
その後、奥様に誘われてサーキット内のレストランでお茶を楽しみ、
シケインに戻ろうとしたところ、空からポツポツと雨が…。
それでもその時はすぐに止むだろうと思っていたのですが…
テントに帰り着く頃には雨は本降りになってきて、私達は慌てて
テントの中に避難しました。テントは私と奥様、応援に駆け付けた
チーム員の家族の合計7人の女性と子供で満員となり、男性の皆さんは
大雨の中、外で待機する事を余儀なくされてしまいました。
私は午前中、自分の事で精一杯で写真や動画を全く撮れなかったので
午後は皆さんの勇姿をたっぷり撮ろうと思っていたのに、思いもかけない
大雨のせいでテント内から一歩も出られず、何とも意気消沈でした。


それでもこの雨の中誰も落車などのアクシデントもなく、
レースは無事終了しました。しかし雨は一向に止む気配もなく
雨の降り出しは夜、もしくは夕方 という天気予報を信じて
何の雨対策もしていなかった私とごんぞう氏は、傘も合羽も
無いので、仕方なくずぶ濡れでシケインから車まで移動しました。
私もですが、雨に打たれ続けていたごんぞう氏は「寒い寒い」と
震えているので、買い物に寄る予定を変更し、家に直行して
すぐにお風呂を沸かし、湯船に浸かるとやっと人心地がつきました。


夜、リザルトを確認したのですが、ごんぞう氏のスーパーチームは
勿論、他男性の3チームともあの雨の中、素晴らしい成績でした。
私達は…雨に降られなかっただけラッキーでしたが、
思った通り私が大いに足をひっぱり、悲惨な成績となってしまいました。
次回秋の大会では、違う人とチームを組んでくれることを願います。
もう今回で私は本当にレースは最後にしたいと思いますので…。