連続4日サーキットへ

誰もいない表彰台



悪夢のような決勝が終わって、眠れぬ夜を過ごし
それでも一晩経ってみると、少しは気分も
落ち着きました。そして慌てて帰ってしまったことを
少し後悔もしたりして・・。そこでこの3日間の
名残りを見に行ってみようかと私達はまたしても
サーキットへと出かけたのでした。


この日はF1の観戦券を見せれば遊園地に無料で
入れるとあって、かなりの人達がパスケースを
首からぶら下げた「観戦スタイル」のままで
訪れておりました。きっと他府県から来た方たちか、
私達のような地元民なんだと思います。


しかし、昨日はあった正面ゲート前の「See
You Again」の横断幕は撤去されてしまって
すでにありませんでした(泣)。
気を取り直し、中へ入って昨日は人が行列を作っていて
見る事が出来なかったフェラーリショップを見ようと
お店に近づいてみると・・何だか様子がおかしいです。
ガラス扉は閉じられ、何やら張り紙が・・
「本日、フェラーリショップは都合により閉店いたして
 おります」・・ええ〜! そんな〜。
ガラス越しに中を覗いてみると、棚には何にも
商品がありません。都合というのはどうやら商品が
昨日のうちにすっかり売れてしまって、陳列する物が
ないから「開店休業状態」に陥ってしまっていると・・。
うう、恐るべしミハエル人気・・。そういえば
他のショップにはフェラーリ以外のグッズはまだかなり
並んでいました。皮肉な事に、昨日優勝したアロンソ選手の
ルノーの商品もあふれんばかりに棚に並んでおりました。
こんなに惜しまれつつ引退するなんて、ミハエル選手は
幸せですね・・。それにひきかえアロンソ選手の人気のなさ・・
ちょっとだけ可哀相に思えてきてしまったのでした。


買い逃したグッズは残念ながら買えませんでしたが、
鈴鹿でのF1の20年の歴史のDVDがあったので、記念に
購入しました。私の知らない数々の名勝負があったようで、
沢山のドライバーに愛されたこのサーキットでの開催が
しばらくの間されないのは本当に残念に思います・・。


折角来たのだからと、昨日入れなかったグランドスタンドにも
入ってみました。するとアロンソ選手が立った表彰台が、
まだ撤去されずに残っているのを見て、私は思わず頭の中で
表彰台に立つミハエル選手の姿を思い描いてしまいました。
ピットには梱包(?)されたマシンがブラジルへ運ばれるのを
待っている状態で何台か置いてありました。
ピットの内部は殆どからっぽで、まさに「夢のあと」って
感じを受けました。1人6万円の一番高い、高嶺の花の席
「V席」に座り、ピット、コース、客席を見回しながら
しばし感慨に浸っていたのでした・・。



F1日本グランプリ1987-2005~思い出は鈴鹿とともに [DVD]

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