やっと帰宅・・

志免鉱業所竪坑櫓



日頃から出張でしょっちゅう利用している
ごんぞう氏には慣れっこなのでしょうが、
何から何までビジネスホテル初体験の私には
驚きの連続です。


まず、驚いたのが部屋の狭さ。まあこれは
シングルルームにベッドを二つ入れて無理やり
ツインにしているから仕方ないんでしょうね。
あとは、ビジネスの客ばかりかと思いきや、
私達のようなどう見ても旅行者と思われる客が
結構いた事です。このホテル、朝食がかなり豪華で
それも驚きでした。朝食バイキングで明太子が
食べられるとは思っていませんでした。なので
そんなビジネスホテルとは思えない朝食も
旅行者には人気なのかもしれませんね。


さて、飛行機の時間は午後3時30分です。
それまで何をして過ごすか・・実は昨日福岡に
足止めになると分かった時点で、私は密かに
行ってみたいなと思っていた所があるのです。
それは、福岡空港からそんなに離れていない所にある
「志免炭鉱」の遺構で正式名称は「志免鉱業所竪坑櫓」
で、かなり前、確かお酒のCMで見てその姿が
忘れられなくなったのです。昨年、ごんぞう氏が
福岡へ出張に行った折にも「福岡・・いいな
志免炭鉱が見られる」なんて思っていました。
実際には仕事で忙しくてそんな時間は無く、建物に
興味のないごんぞう氏は見る事はなかったのですが。


そんなこんなで偶然にも福岡で時間が出来たので
志免炭鉱へ行ってみようと思い立ち、私は昨夜
寝てしまったごんぞう氏をよそに、彼が持参していた
ノートパソコンで志免炭鉱の場所、アクセス方法を
調べてみました(こういう時もビジネスホテルだけあって
全室インターネットが使えるってのは便利でいいですね)。
すると、目指す炭鉱までは福岡空港からバスで20分程で
行ける事が判明。バスの行先、時刻表も調べました。
そして今日、いよいよ博多から福岡へ向かい、
バスで憧れの志免炭鉱への小旅行となったのでした。


まずは福岡空港で大荷物を預けなければ身軽に
動けません。これも事前に調べておいたコインロッカーで
あっさり解決。しかし、ここからが大変でした。
なんせ福岡空港は広く、空港ターミナルだけでも3つもあり、
市バス乗り場がわかりません。で、案内板にあった
「バス乗り場」に従って「ここかな?」と時刻表を
見てみましたが、どうも違う様子。仕方なく係員さんに
聞いてみると、横断歩道を渡った道の反対側がバス乗り場で
私達がいたのは高速バス乗り場だと判明。
やっぱり慣れない土地は難しいですね。

で、乗り場へ行ってみれば、あとは行先も間違えず
バスに乗れ、志免炭鉱を目指します。10分ほど走った頃
前方に竪坑櫓が見えた時には感動を覚えました。しかし
あれがそうだと教えてあげたのに、ごんぞう氏には
古いビルか何かにしか見えなかったらしく「どれ?どれ?」
と、結局近くに行くまで分からなかった様子でした。


目指すバス停でバスを降りると、すぐ目の前に竪坑櫓が!
聳え立つその姿に、ネットの写真で散々見ていましたが
実物の迫力に圧倒され、ただただ見上げてしまいました。
平日なのでか普段からそうなのか、私たちの他には竪坑櫓を
見に来ている人はおらず、私は思う存分写真を撮りまくりました。
今回の旅行では雨ばかりで持参した一眼レフのカメラは殆ど
出番が無く、荷物になるだけだったなと思っていたのですが、
この予定外の小旅行のお蔭で大活躍です。


ただ一つ残念だったのは、竪坑櫓の周りに高いフェンスが
張り巡らされていた事で、フェンスの内部に道があった事から
以前はもっと近くで竪坑櫓を見る事が出来たに違いないです。
ま、老朽化していて危険だから余り近寄れないように
してあるんでしょうが、国の重要文化財でもあり、志免町
ランドマーク的存在らしいので、何とかこのまま保管出来る道を
見つけ出してほしいものです。


たっぷり1時間以上竪坑櫓を眺めて過ごし、またバスに乗って
福岡空港へ向かい、今日は定刻通りの飛行機でセントレアへ。
セントレアでは時間がかなりあったので、いつもの天丼屋さんで
天丼を食べ、行きと同じく四日市行のバスで帰宅しました。


しかし・・私にとっては今日の一日は思いもかけず見たかった
志免鉱業所竪坑櫓が見れて最高に良かったのですが、
仕事の予定が入っていて、私が竪坑櫓に夢中になっている時も
携帯で「はい・・申し訳ありません。飛行機が台風で欠航になって
帰れなくて・・」と、あちこちに連絡しているごんぞう氏には
かなり大変な一日になってしまったようです。
明日から反動でまた滅茶苦茶忙しくならなきゃいいんですが・・。