旅行最終日

ラスカルスズカ号



今日でいよいよ旅行も終わり、最後くらい楽しい
思い出をと、千歳にあるノーザンホースパークへ。
ここは文字通り馬のテーマパークで、
引き馬や馬車、もろもろのアトラクション、
そして引退した競走馬も沢山いるので、
競馬好きな人にはたまらないのではないでしょうか。


私もごんそう氏も競馬はやりませんが、私は
一度だけ中京競馬場に行った事があります。
パドックで見た本物の競走馬の美しさは忘れられません。
このノーザンホースパークにも、私は一度だけ
来た事があります。さっぽろ雪まつりへのツアーに
参加した時、コースに組み込まれていたのです。
しかしその時は確か…15年くらい前で、しかも
真冬。あまり面白くなかった記憶しかなく、
今回も「千歳空港へ行くまでのひと時の時間つぶし」の
つもりで行く事にしたので、そんなに期待しては
いませんでした。ところが…。


私達が敷地内に足を踏み入れるとすぐにアナウンスが。
「ただ今からポニーショーを開始します。」
確か以前はそんなものなかったはず。慌てて会場へ
行ってみると、可愛いポニーとお姉さんが。
このポニー、可愛い上に非常に賢く、お姉さんの言う通りに
ジャンプしたり、お座りしたりして、観客はみな
大喜びでした。楽しいショーが終わった後、私達は
珍しい2人乗りの自転車を借り、それで場内を回りました。


引退した競走馬の厩舎では、ラスカルスズカに会う事が出来ました。
この馬は競馬に興味が無かった私が唯一観た秋の天皇賞
素晴らしい走りを見せながらも前脚を骨折し、その場で
安楽死処分となってしまった悲劇の名馬サイレンススズカ
弟なのです。「お兄さんは可哀想だったけど、君は
幸せそうでよかったね」と、思わず話しかけてしまいました。


その後、いろんな馬を見て、最後に引き馬体験をしました。
といっても私だけですが。ごんぞう氏にもどうかと
すすめてみたら「俺は乗るのは自転車だけでいい」ですと。
馬は2頭いて、私を乗せてくれたのは10歳の女の子で
名前は「杏」ちゃん。体は大きいのですが、非常におとなしく、
手綱を取るお姉さんに従ってゆっくりと場内を一周してくれました。
お姉さんの指示通り、最後に「ありがとう」と首筋を叩いて
杏ちゃんから降りました。途中、スタッフさんが撮ってくれた
写真を見せてくれ、なかなかいい感じだったので買いました。
最後だけでなく、殆どずっと杏ちゃんの首を撫でていたのですが
馬の体はとても温かくて、馬の背は思ったより高く、眺めが良くて
大変楽しい乗馬体験でした。


そんな風に楽しく過ごす時間はあっという間で、ちょっとの間の
時間つぶしのつもりが、すっかり長居してしまい、
千歳空港へ行くのが遅れてしまいました。大慌てでごんぞう氏の
希望していたラーメンを食べ、お土産を買う事にしたのですが、
なんせ広い千歳空港内。お土産屋さんが沢山あり過ぎて、何を買うか
よりも、どのお店で買うか、でまず迷ってしまいました。
一番大きそうなお店で私は自分の実家とごんぞう氏のご実家の分、
ごんぞう氏は自分用に欲しいものを…って事で分散して
選びました。しかしとにかく時間がない。慌てすぎて行く前から
買おうと決めていたお土産を数点買い忘れてしまいました。
「こんな事ならもっと早くホテルを出ればよかったね」と、
ホテルを出る時間が遅かった事を悔やんだのでした。


いろいろありましたが、何とか無事にセントレアに到着し、
到着出口から出る時に、他の人をお出迎えに来ていた外人さんが
ごんぞう氏が着ている完走Tシャツに目を止め、話しかけてきました。
「オー、アイアンマンですか? どこでアイアンマンの大会があったんですか?」 
外人さんの「アイアンマン」の発音があまりにネイティブで
思わず聞き直し、やっと聞き取れたごんぞう氏は「北海道です」
と返すと、「北海道? 景色いいですよね! 〇×※■☆……」
ちょっとはっきり覚えてないんですが、確か、自分だったか友達だったかが
外国のどこかのアイアンマンの大会に出たことあるんですよ…のような
事を興奮気味に話され、ごんぞう氏と握手して別れました。
やはり腐っても鯛。知名度は抜群の大会の様ですね。


長かったような短かったような4泊5日の旅も終わり、
2人そろって放心状態です。
しかしまたしても雨…。そしてグダグダな大会…。
ごんぞう氏はたとえ来年第2回大会が開催されても出ないといってました。
「アイアンマンの称号はいただいたからもういいや」だそうです。
今シーズンのトライアスロンはこれにて終了ですが、
来年はどうするんでしょう。今度こその宮古島? 外れたら五島かな?
そして9月はこれも今度こその佐渡…。どうなることやら。