実家のインコの死


私の実家には、来年の1月が来ると10歳になる
高齢インコがいます。私が実家に住んでいた頃に
買ってきたインコで、私がヒナから育てた手乗りです。
何故か名前が無く、父も母も「鳥」と呼んでいました。
その鳥、いや、私は勝手に「ぴーちゃん」と呼んでいましたが
そのぴーちゃんの調子が悪いと母が言っていたのが先月の
10日、ちょうどサーキットでF1の決勝が行われていた日でした。
いつもは元気良く囀っているのに、あまり鳴かない。
エサもあんまり食べないし、心臓が苦しいのか、大きな息を
している・・「歳だから」仕方ない面もあるかもしれませんが、
やはり長年一緒に過ごした家族です。心配そうな母を見て
気持ちは痛いほど分かりました。しかし、それから2日ほど経ち、
「鳥、元気になった」との知らせを受け、ホッとしていました。
そして先月の30日の土曜日にも、ごんぞう氏が自転車で運動に
行っている時に実家に様子を見に行くと、元気に囀っていて
「あんたが来たから元気になったのかな」と、母は言っていました。


しかし・・今朝、インターホンが鳴ったので出てみると
目を赤くした母が立っていました。「鳥、だめだったわ・・
今朝起きたら下に落ちとった」恐れていたぴーちゃん死去の報せ・・
「後で見に来たってちょ」と帰っていった母は寂しそうでした。
家の用事を済ませ、実家へ行って鳥かごを覗くと、ぴーちゃんは
脚を上に向けた姿勢で仰向けになって目を閉じていました。
「朝見たらそうなってた」との事でしたが、心なしかその姿勢からは
苦痛があったようには見えませんでした。暴れた様子も無かった
事から、安らかに逝けたのではないかと思われます。


ぴーちゃん、約10年の間、「おとなしくてよく慣れた可愛い鳥」として
実家の両親と暮らしてくれてありがとう。どうか安らかに・・。